診断-告知
 約束の12時少し前、父と二人で病院へ。待合室はまだ患者さんでごった返している。そんな中、すぐに診察室へ通された。

 紙に図示しながら、説明が始まった。

 「先週の土曜日にした検査は「針生検」という検査で、その結果がこれなんですが、 
 malignancy  診断名は 乳癌(硬癌)です。」

 昨日、電話で結果は確認していたので、冷静に受け止めていた。

 「治療を始めなければいけないので、まず今から遅くても一か月以内に手術が必要です。」

 と、説明が続いた。

 ①針生検で存在診断をしたが、質的診断は手術後の病理検査によりこれから診断していく。

 ②手術方法には、乳房全体を外科的に取り除く「乳房切除術(全摘出)」と、しこりを含む乳腺の一部を切除する「乳房温存手術」に分けられ、センチネルリンパ節生検によって腋窩リンパ節を郭清(手術で取り除く)する。

 ③手術で局所のがん細胞を完全に取り除いたと思われても、目に見えない微細ながん細胞が全身に拡がっている可能性があり、乳がん治療の成功度は、手術の大きさやリンパ節の郭清度だけによるのではなく、手術の時に全身への転移が起きているかどうかで決まるので、手術で必要以上に大きく切除する必要はなく、それぞれの患者さんに応じた手術を行い、ごく微細ながん細胞が全身へ転移している可能性がある場合には、その程度を予測しながら、局所的な治療(手術±放射線照射)と全身的な治療(化学療法やホルモン療法)を加えて、乳がんを根絶させようという考え方が一般的になっている。

 ④ こうした考えに基づき、しこりが比較的小さく、がん細胞の局所への拡がりが少ない患者さんに対しては乳房を温存し、放射線照射や全身的な治療を組み合わせる治療法が広く行われるようになっている。

 ⑤女性なので、乳頭を残す乳房温存術の方が、精神的なダメージが小さく、美容的にも綺麗な手術痕である。ただし、この方法によった場合には放射線治療(月曜から金曜まで週5日間を5週間)は必ず受けなければならない。

 ⑥永久病理検査の結果、リンパ節への転移があれば、全身に侵入して転移する可能性があるので、化学療法(6か月)を実施する。

 ⑦さらに、再発を抑制するために転移の有無にかかわらず、ホルモン療法(1か月に1回注射を2年間、経口投与を5年間)を実施する。
 

といった内容の説明をうけた。

 「一生付き合っていかなければいけない病気なんですね。」

 「そうです。でも、治療すれば必ず治る病気ですから。」
 そして、
 「今直ぐに、決められないと思うので、手術方法と手術をどこでするのかを決めて、遅くとも連休明けには決めて、スケジュールを決めないとならないので連絡をお待ちしています。」
 と告げられた。

 手術は、この病院でももちろん出来るが、希望があれば大学病院や他の病院を紹介することも出来るし、あるいは、大学病院の専門医を招いてこの病院で、大学病院と同じ環境にして手術することも出来るとのお話もして頂いた。

 

 以上の内容について絵や図などを描いたペーパーには、
 「以上につき、主治医から説明を受けました。」 と記載されていて、これに私と主治医のサインをして渡された。


 父と私は、実家に寄り、母に報告して、三人の意見が一致した。

 主治医の腕と人格を信頼していること、顧問先の病院できめ細かな対応をして頂けること、何より、主治医の院長を信頼できるということが決め手となった。一生付き合っていかなければならない病気だからこそ、信頼できる医師の下で闘っていこうと思えた。
 事務所に戻って、父が直ぐに病院へその旨を連絡すると、主治医の院長が、

 「大学病院から乳腺科の専門医を呼んで、万全の態勢で臨みますから。」

 と、おっしゃってくれた。








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by toco_tax | 2008-11-20 22:07 | 発見~検査~入院まで | Comments(0)
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