北野弘久教授追悼特別例会へ

 昨年12月26日に開催された「現代税法研究会」でお会いしたときには、父の方が体調不良で、北野先生はご自身でおっしゃられているより遥かにお元気そうにお見受けしたのですが、去る6月13日、急性白血病で亡くなられました。

 「医師には余命2ヶ月と言われているんですよ。」とおっしゃっていましたが、北野先生のいつもの大袈裟な表現かと思っていたので、突然の哀しい訃報でした。


 北野先生を引き継がれて大学で税法学を担当されている黒川功教授の報告に続いて、「現代税法研究会」の発足時のメンバーである父が、北野先生との出会いから会の発足当時の経緯などを報告しました。

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 消費税増税が争点の一つとなった今回の参議員議員選挙でしたが、北野税法学を学んだ一人として、消費税増税は絶対に認められないと、改めて感じた日でもありました。


 数日前の、とある記事を貼らせていただきます。

 戦後税法学界をリードしてきた北野弘久氏が、先月、亡くなった。生前、同氏は繰り返し、「福祉目的税をいうなら、憲法のもとでの税金は全て福祉目的税にあたる」と主張された。この主張は、消費税を福祉目的税に衣替えし、その増税を企む勢力に対して、痛烈な批判を意味した。
 北野説の含意は、きわめて明快である。憲法は何より平和・福祉の達成を要請しているから、国が徴収する税金は全てこの平和・福祉を目的にして使用すべきものである。その意味で、所得税であれ、法人税であれ、あらゆる税金はいわば福祉目的税的性格をもつといってよい。
 とはいえ、公共財政には、特定の税収を特定の支出に直結してはならないという「ノン・アフェクタシオン原則」がある。道路建設であれ何であれ、特定の支出に固く結びつけられた目的税は、この原則に違反する。特に、憲法が命じるj生存権保障のための財源は、ひも付きではない全ての税金に求めなければならず、わざわざ「福祉目的税」を設ける必要はない。まして、逆進的な大衆課税の消費税に「福祉目的税」の化粧を施して増税するなどというのは、憲法を欺く邪道にほかならない。北野氏のこの遺訓を、私たちは今後ますます生かしていかなければならない。



 北野先生のご冥福を心よりお祈り申し上げます。





 
by toco_tax | 2010-07-17 23:37 | 仕事のこと | Comments(0)
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