東日本大震災によるマンションの被害状況について、管理会社による説明会がありました。
建物の主要構造部材である①柱部材、②梁部材、③妻側耐震壁には損傷は見られなかったという報告でした。施工会社の見解として「建物の構造に問題が生じるような影響はないと思われる。」とのことで、ひとまずは安心しました。 そして、建物の非構造部材と外構周りの損傷について、施工会社、管理会社の目視による点検で、幾つかの被害が報告されました。 エキスパンジョン・ジョイントの金物変形、その周囲の手すり等の破損・変形、スリット周りのタイル割れやはく離等については、地震による歪みを軽減して建物の損傷を最小限に抑える部分であるので納得のできるものでしたが、住居棟とエントランス棟を結ぶ渡り廊下のエキスパンジョン・ジョイントに地盤沈下による段差が生じた点については、居住者からの質問や意見が集中しました。 担当者の方は、集中砲火に汗ビッショリ… 入居当初の2期、管理組合の理事として管理組合活動に深く関わってきたので、そもそも今回の説明会の位置付けが、全く組合員に伝わってくるものではなく、理事会の現状には少し残念でした。施設担当の理事が一人出席していたものの、理事長の挨拶もなく始まった謎な感じの説明会… 本来、安全で快適に豊かに生活できる環境をつくり、自分たちの財産を維持管理していくのが管理組合であって、その業務を執行していく機関が理事会なのですから、理事会がリーダーシップをとって、施工会社あるいは売主に対して、震災による被害なのか、施工時からの問題点なのか、正していかなければいけない筈です。管理会社は、管理組合の立場に立って、施工会社あるいは売主と交渉して頂かなくては困るのです。 アフターの点検での指摘事項であった地盤沈下について、これまでの経緯をしっかり認識して、理事会の皆さまには頑張って頂きたいと強く感じた説明会でもありました。 ラウンジで開かれた説明会、参加者は50名ほどだったでしょうか。区分所有者の皆さまが、人任せではなく、もう少し意識を高く持ってくれたらなぁ…と、管理組合初期の頃の活動が懐かしくなりました。
by toco_tax
| 2011-05-09 00:05
| 日々のこと
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