いよいよ突入!

 いよいよ所得税、贈与税の確定申告の受付が始まりました。既に還付申告は何件か送信済みですが、今日は仕上がっていた申告書を相当数送信しました。昨年の確定申告期限直前の大震災、その後の計画停電などの教訓から、申告書は溜めずに、出来たものから送信するようにしています。

 昨日は、一年の中で最も過酷な勤労奉仕の当番でした。

 まだ受付前の、嵐の前の静けさ…な相談会場。

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 地元、駅前の地区センターの体育館が会場ですが、この会場にも今年から電子申告のためのPCが導入され、税務署の職員も配置されました。昨日、私が受けた相談者で電子申告にまわった方は2名だけでした。

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 平成23年分の確定申告から年収400万円以下の公的年金受給者は、他の所得が20万円以下なら申告が必要なくなりました。相談会場にいらっしゃる殆どの方が年金受給者で、僅かに天引きされた源泉徴収税額の還付を受けるケースが多数でした。
 所得税の申告をすると納税額が出てしまう方については、住民税の申告書を作成して頂きました。「自主申告」が建前なので、納税者の方に書いて頂かなくてはいけないので、3人~4人の方がコの字に配置されたテーブルに並んで、順番に少しずつ説明しながら対応していきます。

 いつもはコンピュータが計算してくれますが、この日ばかりは控除額や諸々の判定を「手引き」をフル活用しながら、電卓を叩きまくり、ヘロヘロになりながらの長い長い午前の相談が終わって、一時間のお昼休みには、TRATTORIA Sora でランチ~063.gif 美味しいパスタとガトーショコラを頂き、

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また午後も頑張れるパワーを充電して、さらに長い長い午後の相談。。。

 最後のトドメは、昨年の住宅ローンの控除が10万円ほど少なく申告していた方、所得税は還付済みで0ですが、住民税が還付になると思うので「更正の請求」をした方がよいと説明しましたが、この相談会場では、「そういった相談は受け付けない」という指針。用紙もなかったのですが、PCが設置されてたため、税務署の職員が親切に出力してくれて、他の相談担当税理士は既に引き上げてしまったのに、最後まで納税者の方が、「あーでもない、こーでもない、せっかくパートを早退して来たのに、また税務署に行くなんて面倒だ…ぐだぐだ。。。」と、5時少し前まで粘って、結局、提出はせずに、「後日、住民税の問い合わせをしてからどうするか決める」と帰っていかれました。昨年、申告会場で担当した税理士のミスだったと思いますので、納税者も気の毒といえば気の毒です。

 他にも、シルバー人材センターからの収入のある方が確定申告をする場合、「家内労働者等の特例」の適用で、収入金額から黙って65万円の控除が出来るのに、昨年は収入金額をそのまま所得金額として申告(させられてしまった)した方がいたり…、リストラで中途退職、息子が引きこもりで仕事をしても長く続かない、寝たきりの夫の介護で…、厳しい生活の現状をこぼしていかれる方々の申告書を作成しながら、精神的にも過酷な一日で、事務所に戻っても仕事を続けることが出来ず、早々に帰宅しました。

昨日は、所得税20件、住民税5件程の申告書を作成したと思います。
 
 収入に対して社会保険料の負担が重くのしかかっていることも痛感、これで消費税が10%に増税となったら、庶民の生活は破綻してしまう…、そんなずっしりと重い気持ちになった一日でした。
by toco_tax | 2012-02-16 23:49 | 仕事のこと
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